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創作: いつか帰る、夢の道

  1. 2011/12/24(土) 02:26:58_
  2. その他の仮眠室の枕
  3. _ tb:0
  4. _ comment:1
今日のMステは素敵だった。
 CHASEだけかなーと思ったら虹もやったの。なんと、テレビで14年ぶりとのこと。へえ~(@@ (Mステでっていう意味かな? それともテレビの歌番組全部かな?)
 らるくさんたちのファンになってぼちぼちですが、虹はあまり好きじゃなかった。もんのすごい感情的でしょう、特に歌い方が! だけど、5月の味スタではいたんの言葉とともに聞いた時、なるほど、これはらるく再生の歌であり、日本再生の歌であるのだな、しみじみ感心したわけです。 で、それから何度も聞いて。
 らるくの歌はスルメ曲が多いのだが、虹もまたスルメなんだな。

 スルメ:噛めば噛むほど味が出る。 

 紅白は「明日を歌おう」だったか「未来を歌おう」だったかそんなテーマだそうだけど、だから、私は虹かまいどりをやるかと思ったんだけど、「明日なんかぶっ飛ばそう」なCHASEでした。
 らるくさん、拡大解釈しすぎです(@@;
 しかも、紅白って(その年)流行した歌をやるもんだと思っていたけど、発売したばっかりの歌をやるって、そら、ぶっ飛ばしすぎでしょーが!!


で、下記を書きながらダイブ・トゥー・ブルーという曲を聞いていたら、「神の味噌汁」って聞こえて、ああ、「神のみぞ知る」か、と脳内変換をしたわけです。

 
 





 皮をはがれ、肉をそぎ落とされた犬の死体の周りに、人々が集まっていた。
「またか」
「困った子供だ。どうしてこんなことをしてしまうのだろう」
 両親は困惑しどおしだった。可愛いはずの我が子の性癖に。
「この子には悪魔が住んでいるのだろうか」
「何故、こんなことをするのだ」
 親や近所の人たちは、子供を問いただす。
「いろんな肉の味を試しているんだ。生の肉はおいしいよ」
 子供はにこにこと笑うばかりだった。
「生で食べると寄生虫で腹を壊すぞ」
「大丈夫だよ、ちゃんとお祈りを捧げているから」
 大人たちはため息をつく。虫から始まり、猫になり、犬になった。そのうち、家畜に手を出し、果ては・・・・・・。誰も口に出さないが、・・・そうならないと誰が保証する?

 ある日、役人と医者が来る。
「噂を聞いて来た。変わった子供を育てる施設がある。その子は我々が預かろう」
 両親は悩んだが、最後は子供を手放すことにした。もしかして、育てると言って、始末されてしまうのかもしれないと、心の奥底で思ったが、口には出さなかった。いつか自分たちがしなくてはならないかもしれないことを、代わりにしてくれるのかもしれない。最大の罪を犯す前に。
 いつもにこにこと笑って動物を殺してきた子供は、今日こそは泣いていた。
「もうしない、もうしないから!」
 もしかすると、今までのことは夢で、この子は本当はよい子なのではないだろうか。両親は、一時手放そうと思った決断を翻そうとしたが、しかし、役人は子供を連れて行ってしまった。

 子供は車の中で泣き通しだった。一生分の涙を流したほどだった。役人たちは子供に構わずにいた。やがて、大きな街に入り、施設についた。役人は言った。
「欲しいときには言いなさい。大きいのでも小さいのでもあげるから」
「僕、もうしない。僕が殺さなかったら、おうちに帰れる?」
「いいや、もう、帰れないんだ。だから、がまんすることはないんだよ」
 子供は、しばらく我慢していた。必要ないかのように、普通に暮らしていた。だが、ある日、子供は欲した。何が思い出させたのか、何がそうさせたのか、子供自身にも分からなかった。小さいのなら、ゆるされるだろうかとは、子供ながら考えた小さなごまかし。
「ねずみならいいかな」
 ネズミは猫になり、犬になり、時々は、皆の食事になる羊であったりした。
「だって、もう、お父さんもお母さんも、迎えにきてくれないし」


 1年が何度か巡った。子供は、殺すことだけでなく、食べることも楽しんでいた。そして、子供に見つめられると、見えないナイフでえぐられるような気分になり、少しずつ、施設の人間は遠ざかっていった。
 そんなある日、軍人が来た。いつかのあの役人だった。
「君に、良い仕事を紹介しよう。君が好きなことをするのが仕事の内容だ。ただし、その前に、少し、勉強してもらわなくてはならない」
「勉強ならしてるよ、僕」
「うん、君は優秀だそうだね。それで、ある人のご家庭に行って、その家の子供たちの相手をしてもらいたいのだ」
「いやだな、子供の相手なんて」
「しばらく我慢してくれたら、君が好きな遊びをしてもいいんだよ」
 軍人はそう言ってにやりと笑った。
「好きな遊び?」
「そう、私は知っているよ。君を迎えに行った時からね」
 子供は黙って考えた。そして、頷いた。


「僕は、サアド・アル・イリハム」
「僕はメフーディ」
 二人の子供はなつっこくよってきた。そして、何日か、いっしょに勉強したり、遊んだりしたある日、父親が来た。
 (三人になったら)と、軍人は言っていた。誰とは言っていなかったが、子供は納得がいった。これが本命か。
 子供は、これまでたくさんの動物を殺害してきたが、殺すということがどういうことか、わかっていないわけではなかった。息をしなくなること。墓に埋められること。この世から消えること。お父さん、お母さんに会えなくなるということ。
 だったら、みんな一緒に死ぬほうがいいよね。
 僕のように、お父さんとお母さんに会えなくなって悲しいよりも。



「やはり、イリハムは殺されていたのか」
 チメンザールの政府に対峙しているグループは、事実と分かって暗い顔になった。
「いつごろだ。犯人は? 軍部か?」
「それが、犯人は、子供だということだ、動物の殺害が趣味やつだ。一家全員やられた。子供だからと油断させられたんだ。」
「その子供は?」
「それがすでに、出国したらしい。行き先は日本だ」
「日本?」
「そこの病院施設で隔離しておくとのことだ。日本の国会議員が咬んでいるらしい」
「では、今いるイリハムは・・・」
「つまり替え玉だということだ」
「我々は、どうしたら、あのイリハムが偽物だと言うことを証明できるのだろうか」
 そのとき、一人が言った。
「イリハムと家族の身体の肉が、切り取られていたらしい」
「どういうことだ?」
「その子供、動物を殺して肉を食べるのが好きらしいという話だ」
 それがどうした、という言葉を飲み込んで、彼らは口をつぐんだ。なんだ、それは?



 外は猛吹雪だった。
 聞いたこともないような地鳴りの後、まるで、波の上にいるかのように、ベッドが揺れた。いや、ベッドだけでなく、部屋全体が揺れていた。子供はベッドから転がり落ちて、上か下かも分からなくなった。部屋が傾いてしまったのだが、それがどういうことなのかも分からない。永遠に続くかと思われた揺れが収まると、割れた窓から雪が吹き込んできた。寒い、・・・なんてもんじゃない。

 凍える体にありったけの服を着込み、斜めになってしまった床を這い上がり、廊下に出ると、大人たちが右往左往していた。
「ファルラージュ、大丈夫だった?」
 看護婦が寒さに頬を赤くして子供を気遣った。
「怪我はない?」
「うん、大丈夫。他の人たちは?」
「骨折した人がいるけど、みんな生きてるわ。すごい地震だったわね」
 子供は人を殺してそれを食べる「癖」があるということで、この病院で隔離治療されていたが、ここへ来てからはもちろんそんなことはしていないし、話もしないので、医師や看護婦たちは皆、彼と仲が良かった。この病院は特殊なのだ。

「救援は遅れるだろうな」
「この天候だ」
「風の入らない部屋にみんなで」
「ストーブ集めて」
 大人たちは手分けして動いている。子供は他の子供の面倒をみていた。

 久しくかがなかった血のにおいが子供の脳を刺激した。
(忘れていたような気がする)
 遠くから漂ってくる血のにおいが、子供にあるものを欲させた。だが、子供はしばらく動かなかった。

 忘れたと思ったのに。治ったと思ったのに。ここは、楽しかったのに・・・・・・。


 地震から2週間後、現地に救援に入った退院が、一人の生きていた子供を発見した。冷えて、かなり衰弱していた。
「もう、大丈夫だよ。あったかくするからね」
 患者や病院関係者は、他に誰一人生き残ってはいなかった。救援隊は、妙なことに気がついた。この遺体は、なんだろう?

 身体を温められ、点滴を打たれる。だが、子供は、これまで奪ってきた魂たちが、自分を迎えに来たのが分かった。もう、父母の元には、帰れない。自分は、自分が殺したものたちのところへ行くのだ。


「ボクハ、アノヒトタチヲ、タベタ」
「何だい? もう一度言って?」
「ホカノヒトヲ、タベタ。オナカガスイタノ」

「でも、殺さなかったよ」



「先日の日本の地震で例の子供が死んで、脳が、MRIで捜査されたそうだ」
「どうして・・・しかしそれは、つまり・・・」
「そうだ。そこに、イリハムの死が映し出されているはずだ」
「そのデータ、欲しいな」
「その通り。それは、手を打つとして、面倒なことがおこった。日本領事館にいた外交官の高柳氏が一家まるごと殺された」
「子供の記憶が日本の警察に流れたからか? それにしても、左派は相変わらず稚拙な」
「左派の先手を打って、データを入手するには・・・」
「幸い、左派は我々が殺人犯の子供の情報を持っていることを知らないはずだ。先手を打つことはできる」



~~~~~~~~~~~~~~~~
 こうして、なんやかやで滝沢は日本に来たのでした(多分)。でも、途中省略がすごすぎて、滝沢を入国させた人脈も経緯もないので、ワケがわかんない状態です。

 あの、子供が犯人だったという話を書いてみたかったんです。
 お読みいただいてありがとうございました。


 では、メリークリスマス(^^)




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comment

鍵拍手コメントくださったMさま

  1. 2011/12/24(土) 22:11:44 |
  2. URL |
  3. 第九の部下Y
  4. [ 編集 ]
Mさん、こんばんは。

>ぎゃー、カニバリズム(><)

・・・うふふふふ。
ばばばっと書いたので、背景描写がなさ過ぎで、想像はご自由に~~ってすみません。

>薪さん、出てこないなあと思ったら、

あう、すみません。
最初から、子供とイリハム派の人たちしか考えてませんでした。

>あの子どものお話だったとは…。そういう性癖のある子どもだった、という設定もありですね、

あの「食べちゃった」は、腹が減ったのか、それとも「チャンス」と思ったのか・・・、おなかすいただけでは、なかなか食べられないですよねえ。
でも、南の島では1ヶ月も粘ったのに、北の島では2週間も粘りませんでしたね。新鮮でちょうどいいですけど(^^)

>そう言えば。原作でこの事件の謎が明かされることを祈ってます。

はい。期待してていいですよね?
だって、核心ですし。

ありがとうございました。

 
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Author:第九の部下Y
部下Y(イプシロン)。清水玲子先生の「秘密-トップ・シークレット-」を愛するブログです。

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