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END GAME ACT.8 感想その5

  1. 2012/01/31(火) 23:37:52_
  2. END GAME 2012
  3. _ tb:0
  4. _ comment:1
今日は、薪さんのことですが、暗い話ですよ。
うふふふ。

ほんとに、暗いんだってば!


 
 





 薪さんは、鈴木を撃ってしまった。
 そして、鈴木は死んでしまった。

 薪さんは、誰にも弁解しなかったけれど、あの偉いおじさんのように、何故、あれほどの射撃の能力を持つのに、鈴木の心臓に命中するようなことになったのかということを不可解に思い、薪さんの行動に疑問を持つ者もいた。

 そして、それは、滝沢が銃を改造したことによるものだった。

 薪さんは、鈴木の心臓を狙って撃ったのではなく、動揺のあまり手が滑ったのでもなく、滝沢が銃を改造しなければ、鈴木は脚にちょっとかすり傷を負う程度のはずだったのだ。

 薪さんは、鈴木を殺そうとしたのではなかった。
 鈴木は、滝沢のせいで、運悪く(本当に運としか言いようがないものだった)死ぬことになったのだ。


 だが、それで、薪さんの心が軽くなるわけもなく。

 薪さんは、今まで、鈴木が死んでしまったことをなんだと思っていたのだろうか。自分が狙ったのは脚だったのに、どうして心臓に命中するようなことになったのかと、何故、弾が外れたのかと考え、しかし、考えても鈴木が生き返るわけもなく、考えることをやめたのだろうか。


 滝沢が銃を改造したことで、薪さんが「鈴木を殺さなければならない」という何かの暗示か強迫観念にとらわれていたわけでもなく、あまりにも銃が下手くそだったための偶然でもなく、動揺のあまり弾が逸れたわけでもないということが分かった。

 だが、それではっきりしたことは、「薪さんは鈴木を正確に狙った」ということだった。
 そうなると残るのは、自分を失っていた鈴木を止めるのに、何故発砲するという手段を取ったのか、ということだ。

 鈴木が狂乱のあまり、本当に自分を撃つと思ったのか。

 しかし、それでも、鈴木を止めるのに銃を使いさえしなければ、彼は死ななかった。薪さんが撃たなければ、鈴木が死ぬことはなかった。
 薪さんは鈴木を殺すつもりはなかった。ただ、ちょっと脚に軽く怪我をするか、あるいはかすりもせずに脅すことができたのかもしれなかった。だから薪さんは、鈴木を止めるのに、銃を使ってしまった。しかも、「鈴木を狙った」のだ。


 何故、鈴木を止めるのに、銃を使ってしまったのか。


 あの時、何が狂ってしまったのか、動かない的と違って極度の緊張から自分の手がいうことをきかなかったのか、自分の鈴木の動きを見誤ったのか、あるいは、自分の心の中に鈴木が消えることを願う思いが一片でもあったのか、あるいは他に様々に自問自答し、答えが見つけられないままだったろう。
 しかし、滝沢の告白で、問いの言葉が変わった。

 なぜ、銃で鈴木を止めようとしてしまったのか。

 滝沢に真実を告げられ、薪さんは怒り、滝沢をはね飛ばした。その後の銃声は、薪さんが滝沢に向けたものなのだろうか。

 きっと、薪さんは最初は外すのだろう。滝沢のせいで鈴木が死んだとしても、今度、改造されていない銃で狙えば、きっと彼は死ぬ。今度こそ、意志を持って、一人の人間を殺すことになるのだ。だが、同じことはできない。してはいけない。したくない。様々理由はあれど、何より滝沢を殺しても、鈴木が帰ってくるわけではない。

 私が滝沢なら、殺すこともできない薪さんにきっと言う。

「俺は銃を渡しただけだ。鈴木を撃ったのはおまえだ。おまえが鈴木を信じなかったのだ」


 薪さんが鈴木を信じていたか、ではなく、自分の銃の腕前を過信していた(実際、問題なかった)としても、その相手を「正確に狙って撃った」言い訳は何もできない。


 そして、滝沢は、もう、生きて祖国には帰れないと心に決めている。それなら、薪さんに殺されて、薪さんの罪の意識の中に永遠に生き続けたいだろう。貝沼が、自身と犠牲者の死で薪さんの心を引き留めているのと同じように。
 対して、薪さんは、それが誰であろうと、もう二度と人を殺すようなことはしたくないと思っている(殺してもいいと思っていたとしたら、困りものだ)。滝沢には、また、薪さんが、甘ちゃんに見えることだろう。


 殺しても殺しきれない。しかし、殺さない。
 結果は自分が作ったもので、滝沢はそれにほんのちょっと手を添えただけなのだ。
 しかし、だからといって許すこともできない。
 ならば、どうする?




 薪さんは今、怒りに駆られているようだが、結局最後には誰でもない、鈴木が死んだのは、自分だけのせいだと再認識させられることになり、それはもう、誰にも、部下たち、上司、特に雪子さん、今まで自分を信じてきてくれた人たちに顔向けできないことだろう。たとえみんなが慰めの言葉をかけてくれたとしても。


「自分は鈴木を信じていたはずなのに、鈴木が自分を思うほどには、彼を信じ切れなかった」と。




~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 寝る前に、暗~い話でごめんちょ♪
 夢、見ないでね~(^^)

 というわけで、そんな薪さんに青木が何をしてくれるのか。
 今度は、おててを握るくらいでは、とても立ち直れない。

 というか、そもそも、間に合うのか?

 次号が楽しみです。
(まだまだ、ぼちぼち、感想書きますよ)




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comment

鍵拍手コメントくださったAさま

  1. 2012/02/12(日) 21:47:06 |
  2. URL |
  3. 第九の部下Y
  4. [ 編集 ]
Aさま
またまた遅くなってしまいましたごめんなさい。
>薪さんは「僕は脚を狙ったのに」と言い訳めいたことは思わなかったかもしれませんね(><)

薪さんは、何も言わなかったのだと、私も思います(;;)

>鈴木が僕を撃つ筈がないと信じるよりも恐怖が先に立ってしまったのでしょうか・・あの時、「鈴木、銃をこちらに渡せ」と恐れずに歩み寄ることができたら・・

確かに。自分の頭に銃を向けていた人間がその銃をこちらに向けたら、それが鈴木なら、なおさらパニックになったのでしょうね。

>う~ん滝沢は殺せないけど、グラサン禿げは殺しそうな気がしないでもない・・

うーむ。でも、きっと、相手が誰でも青木が止めるような気がします。岡部さんがあれだけ言ってましたからねえ。

>ていうか、あいつがいると青木が薪さんとじっくり話すこともできない。

ぎゃはは! お邪魔虫グラサンですね。

>あの倒れた足はグラサンの方!?

あれが誰でも、私は、なんで青木がどこからあんな夢をひっぱり出したのか、それが不思議で・・・。オリジナルにしてはあまりにもひどすぎるっ!!
岡部さんがあんまり、殺す殺す言うからですかねえ?

コメントありがとうございました。

 
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Author:第九の部下Y
部下Y(イプシロン)。清水玲子先生の「秘密-トップ・シークレット-」を愛するブログです。

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